2009年01月20日

1月総会・新年会

 昨夜は一月総会・新年会が開催された。いよいよ今年度が対外的にもお披露目をし、本格始動である。総会では、印刷が間に合わず、基本資料に前年度の事業報告が掲載されていないことに対して苦言を述べさせていただきましたが、重ねて当ブログでも述べさせていただきますと、事業報告というものは、組織を成長させる上で大変重要なものです。各委員会が事業を行い、出向者が様々な場面で見聞きした新しい発見を後進のメンバーに伝えることによって、組織は緩やかに進んでいくもので、それを名付けて進歩といいます。月末のシニア総会では完全版が完成するという事でしたが、ぜひメンバーの皆様は各事業報告をよく読んで、自分のものにしていただければと思います。今年度古賀理事長が掲げる今年度のテーマである「友情」ですが、自分の足りない部分を誰かが補ってくれると最初から事に構えるのではなく、自分がやらなければ誰がやるんだの精神をみんなで持って、組織全体の事に気を配っていただきたいと思います。それが真の友情であり、馴れ合いとは違います。
その真の友情の精神を持っていただくことによって、最低限の細かいミスはなくなるものだと思います。

 さて、新年会では来賓の佐賀市長秀島敏行様、OBでもある佐賀新聞社社長中尾清一郎様のご挨拶をいただき、乾杯のご発声は、佐賀市自治体協議会会長の原口尚様にいただくと、豪華布陣で臨むことが出来、たくさんの来賓の皆様にも恵まれ、メンバーの皆様も、あらためて当会の伝統・信用・責務を感じることが出来た会だったのではないかと思います。

 それではシニア総会より一足早く、メンバーの皆様には私の理事長活動報告をここに掲載したいと思います。

2008年度 理事長報告

2008年度 理事長 橋詰 空

「ノブレス・オブリージュ -社会的に恵まれた者の義務―」
“JCの誇りを持ってJAYCEEの責任を全うしよう”

 私が理事長に内定した2007年度末、日本の輸出主力産業である、自動車、家電製品販売会社のほとんどが、過去最高益を高らかに宣言し、巷ではいざなぎ超えを囁く声が溢れ、それらをこぞってマスコミ各社が書き立てていた。しかしそれからたった一年で、米国発のサブプライムローンの焦げ付き問題をきっかけに世界を巻き込んだ金融危機に発展し、日本ではついにバブル崩壊後株価の最安値を更新し、あれほど儲かっていた輸出関連会社が一気に赤字転落に陥るという激動の一年間であった。
 しかしながら一地方都市である佐賀においては、前年のいざなぎ超えの恩恵も街ではさほど感じられず、また、金融危機における不況の波も、マスコミが煽る消費者マインドの冷え込みによる消費の鈍化ほどの影響しかまだ、私の経営者としての肌感覚としては伝わってこず、地方都市ならではの優位さを感じた。
 今年度、冒頭に掲げたように、地域で経済活動を行いながら社会活動をする事も出来るという、社会的に恵まれた私達は、義務として、地域に恩返しをしなければならないという意識を会員の皆さんと分かち合うために、「ノブレス・オブリージュ」という言葉をスローガンに使わせていただいた。地域が元気ではないのに、自分だけが豊かになるという事は、ほぼ不可能であり、地域と自身の経済活動が共生関係にあるのだという事をお伝えした。スローガンをはじめとするそれらの事は、会員の皆さんには一生懸命伝えたつもりである。
 さて、マニフェストとして掲げたいくつもの事業であったが、概ねやり遂げることが出来たと思う。数々の講師例会、公益性を重視し、市民にも開放した公開例会、各種大会への参加者の飛躍的な増加、新營JCとの交流事業や「佐賀城下栄の国まつり」の運営を通じて、会員の皆様には大変勉強になる有意義な事業を共有することが出来たのではないだろうか。また、研修、青少年育成、環境美化と、どれも無駄なく成果を出せたと思う。自画自賛ばかりしていても仕様がないのだが、すべて公約通りに完遂できた訳ではない。
各種会議時間の短縮や、会員の拡大においては全く目標をクリアする事が出来なかった事は、お詫びするしかない。貴重な時間を割いて、会議に出席してくれる理事の為にもなんとか負担を軽減したかったのだが、10委員会1特別室という大所帯による、議案の多さもあるが、一番の原因は、提出される議案の事前の精査が甘く、そこを周知徹底出来なかった事にある。そして会員の拡大を50名と設定していたが、今年度の入会者数は大幅に目標を下回ってしまった事は重ねてお詫びしなければならない。当初、拡大の担当委員会を常設せず、会員全員が拡大担当という意識を持って臨んでもらいたいと、自らの名刺にも拡大担当の文字を入れたのだが、担当の委員会を置かなかったことが一番の失敗であったと思う。青年会議所という組織は職務分掌をはっきりさせておかないと、責任の所在が曖昧になり、思ったほどの成果があがらないという事が私自身も勉強になった。
これらの問題は、次年度以降に引き継ぐわけだが、特に会員の拡大は、私達の活動を一人でも多くの市民の皆様に伝える事に繋がるので、以上の事を踏まえて頑張っていただきたい。
 もう一つ今年度の特筆すべき事業は、毎月発行の対内広報誌と ブログという情報発信を取り入れた事だ。特にブログというものは、旬の情報を発信し続けることに意義がある。一方、基本的に対外への情報発信は、当会の慣例において、理事会または監事の承認を経て発信しなければならないのだが、それらを毎回行うことは不可能であり、時代が求めるスピードとロバート議事法をはじめとする青年会議所の決定プロセスのフットワークの悪さを再認識させられた。
 同様に、携帯電話、PCによるペーパーレス会議、メール、それに今回のブログと、どんどん時代は便利になる反面、社会生活において、覚える事がどんどん多くなり、スピードアップが図られ、休む暇も少なくなり、現代人の生活もJC活動も大変になったと感じた。   社会の変化に迎合する必要は無いという考え方は十分に理解できるものの、本来、社会を牽引してきた青年会議所が50年以上変わらずにいたことで、社会の発展のスピードに追いつかなくなってきているのではないかと考えさせられた。
 さて、理事長の仕事として重要な事の一つに充て職というものがある。(別表1)これらの模様や理事長の職務を会員の皆様に伝えるのに前述のブログを大いに利用させていただいたので、理事長としての活動を垣間見られたのではないかと思う。(別表2)充て職においては、出来る限りの会議に自身で参加した。(社)佐賀青年会議所、企業人、子育て世代、様々な視点からの代表者として、各会議でのニーズが異なり、参加する会議に対する事前の準備が必要である。
これらの会議において、自身が学んだ事や出会いは大変貴重なものであり、これは正に理事長の特権とも言える仕事である。青年会議所に入会した事による恩恵をすべて享受したいのであれば、ぜひ、この充て職というものに理事長として参加していただきたい。
 最後に、理事長挨拶で3回もお話をさせていただいた、尊敬する
後藤新平氏の言葉を再度皆様にお伝えしたいと思います。
「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするように、そして報いを求めぬよう」     
「金を残して死ぬ者は下だ、仕事を残して死ぬ者は中だ、人を残して死ぬ者は上だ。」   
 これらの我が身を治める自治の精神は、必ず明るい豊かな社会を創造し、世界平和の基礎になるものだと信じます。

 全会員、理事の皆様、数々の講師や外部協力者の皆様のおかげでこれらの事業が出来たことに感謝をする気持ちは言うまでもありません。名前の通り空け者の理事長でありましたが、2008年度の委員長から何人理事長が誕生するかが楽しみで、数年先の知己を待ちわびております。
 以上をもちまして、2008年度理事長活動報告とさせていただきます。

別表1・・・理事長充て職一覧
別表2・・・理事長活動報告
理事長ブログ・・・http://hashizume.sagafan.jp/



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Posted by くうちゃん  at 07:17 │Comments(0)佐賀青年会議所

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